セサミンとゴマリグナン
セサミンもゴマリグナンもゴマに含まれる成分です。リグナン類の脂溶性抗酸化物質で、女性ホルモンエストロゲンのような作用と抗酸化作用で健康増進に効果があります。今回は、セサミンとゴマリグナンの関係とその作用についてご説明します。
セサミンとゴマリグナンの関係
ゴマリグナンは、ゴマに約1%含まれる脂溶性抗酸化成分の総称です。ゴマリグナンは4つの成分から構成されています。セサミノール、セサモリン、セサモール、そして、セサミンです。そのうちセサミンが約50~60%を占めているといわれています。女性ホルモンエストロゲンと同様の作用と抗酸化作用で、疲労回復や美肌、アンチエイジングから生活習慣病の予防など高い健康効果があります。
エストロゲンと同様の作用をする
セサミンを含むゴマリグナンは、ポリフェノールの一種のフラボノイドで、イソフラボン同様植物エストロゲン様の働きをします。ホルモンバランスを整え、更年期障害の症状の軽減や女性特有の不調の緩和に効果があります。
エストロゲン(女性ホルモン)は、卵巣で分泌され、女性らしい身体の成長や女性特有の機能の維持に関わっています。また、美しい髪や肌、丈夫な骨の形成、コレステロールの調整、動脈硬化予防作用など女性の健康を守る働きもあります。閉経期頃になると、卵巣機能の低下によりエストロゲンの分泌量は低下します。ホルモンバランスが乱れることから、更年期障害や体調の不調などの症状が現れます。さらに、骨粗鬆症や生活習慣病などのリスクも高まります。
リグナン類の分子構造はエストロゲンの分子構造と類似しているため、エストロゲン様の作用が起こります。そのため、ゴマリグナンを摂ることによって、加齢により減少するエストロゲンを補充するのと同じような効果が得られます。
高い抗酸化作用で生活習慣病予防
セサミンとゴマリグナンには強い抗酸化力があり、活性酸素の発生や活動を抑えて高い健康効果があります。
コレステロールを抑えて生活習慣病予防
セサミンを含むゴマリグナンの強い抗酸化力が脂質の酸化を抑えて過酸化脂質の発生を防ぎます。セサミンは肝臓で代謝されて機能を発揮し、他のゴマリグナンの成分は腸で吸収され、直接血管や器官で作用するという違いはあります。どちらの作用も総コレステロールや悪玉コレステロールの発生を減少させます。そのため、血流は改善され血行が促進されますので、高血圧や心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病の予防に効果があります。
アルコール分解を促進して肝機能強化
セサミンにはアルコールの分解に関わる酵素を活性化して、肝臓への負担を軽減して肝機能を強化します。アルコールの分解で発生する脂質の酸化も防いで代謝を促進しますので、コレステロールの発生も抑えます。
セサミンはゴマリグナンの大きな部分を占める重要な成分です。ビタミンEなどの抗酸化力の強い成分と一緒に摂ると、ゴマリグナンの効果アップになるといわれています。できるだけ効果的な摂り方をしましょう。
参考URL
http://www.xpressprint-online.com/gom.html
https://www.jaeckle.com/Home/PracticeGroups/IntellectualProperty/