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世の中の研究

世の中の研究

流行色の陰謀
自販機のコイン投入口の秘密
日本だけ、幻の軟式卓球
桃太郎のお供が先祖の首相がいた
イヌやネコを郵便で送れるか?
ポイントカードの盲点裏技
古切手や書き損じはがき、回収してどうするの?
ナイキはアシックスの下請け会社だった
犬や猫をいじめても罰せられない?
たった2日の1ヵ月
幻のスネ夫の弟
法廷で証言したオウムがいる!
北海道は冬の方がアイスが良く売れる!?
シベリアで冷蔵庫が要らないと思ったら間違い
世界一酸性度の高い池
下痢と便秘の薬は同じ!
アンデスメロンはアンデス山脈で採れない!
生前に売れたゴッホの絵は何枚?
クリスマスって何の略?本当にキリストの誕生日?
「ツバメが低く飛ぶと雨」ってホント?
蒸気機関を発明したのはワットではない!
電球を発明したのはエジソンではない!
電話の発明悲喜劇
レオナルド・ダ・ヴィンチをダ・ヴィンチというのは乱暴!
次世代移動手段、エアロトレイン
銃刀法ってどんなもの?
未成年者が結婚するとお酒が飲めるのか?
未成年者がお酒を飲んでもいい裏技
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世の中の研究

 

流行色の陰謀

      

 季節の変わり目を感じる頃になると、あちこちで流行色というフレーズに触れる。

『流行っている』色を使ったマフラーや手袋などの小物は特に街でみかける機会が増える。

 しかしこれも考えてみれば不思議なハナシだ。

大勢の人が申し合わせたように一つの色を身につけたくなり、流行の色が決まる、などということがあるのだろうか。

「今年の夏はこの色が流行る!」なんてコピーは、自ら矛盾を吐露しているようなものだ。流行とは広まって初めて流行といえるのであって、事前に分かろう筈も無い。

 

 流行やブームというものは、往々にして企業やメーカー、プロダクションの 意向によって創り出される。 そして、流行色はその最たるものといっては言い過ぎだろうか?

 「流行色」はなんと2年前の段階から検討が始められている。元締めとなっているのは「インターカラー」(国際流行色委員会)というグループ。

インターカラーは18カ国の加盟からなるシンクタンクであり、日本からは日本流行色協会という、これまた臆面の無いネーミングの団体が参加している。

 インターカラーの会議では、各国が提案色を持ち寄り、2年後の「流行色」を選定する。日本流行色協会はその会議で選定されたカラーを参考にして、「アドバンスカラー」と呼ばれる日本国内向けの色を選ぶ。

そして目指す年度の1年前には、更に話題になりそうな色に絞り込んだ「ファッションカラー」を発表。

注目すべきは、この段階での発表は消費者向けではなく、メーカーのためのものということである。

要するに、あらかじめ「流行らせる」カラーを決めておいて、それをメーカー側に知らせてそれらの色を含んだ製品をスムーズに製造できるようにするわけである。

 シーズン3ヶ月ほど前になってようやく一般消費者の元にもいわゆる「流行色」が知らされる。

 

 流行というものは、理想としては民主的かつ大衆的に広まり、認知されていくものだと思うが、このように一協会が決定した「流行」というのは果たしていかがなものだろうか。 この業界のイメージカラーは、「限りなく黒に近い灰色」が似合う気がする。

 

 

自販機のコイン投入口の秘密

      

  街中に設置されているタバコや飲み物の自販機(自動販売機)は多くが国産のようだ。

というのも、海外で生産すると人件費や部品が安くても多額の輸送料がかかるため。大きくて重い自販機を船や飛行機で運ぶと、その代金はバカにならない。結局国内で生産したほうが安上がりなのである。

加えて、自販機は ほとんど日本でしか使われない。商品とお金が一緒にある箱を誰も監視していない、という条件で商売が成り立つのは日本くらいなものだ。アメリカの治安のよい州や、中国の都市部にいくらか普及してはいるものの、やはり自販機は日本のいわゆる専売特許といっていいだろう。

 

 現在は自販機では実に多様なものが販売されている。

ドリンクやタバコは言うに及ばず、切符、入場券、たまご、米、納豆、おでん、新聞、雑誌、CD、DVD、花に下着などなど… 中でもよく利用するのがドリンクやタバコなどを買うときと、電車の切符を買うときだろう。 ところで、この二種類の自販機には決定的な違いがあることにお気づきだろうか。

それは、硬貨投入口の形。飲料類自販機の投入口は横型だが、駅で切符を販売するものは縦なのである。これは一体なぜなのだろうか?

 

 言うまでもなく、自販機は入れられたお金が何円かを識別しなければならない。コインの大きさや重さ、色などでそれを行うわけだが、この識別装置の設置方法の違いが、縦型と横型の差を生んでいるのである。

 縦型の投入口だと、入れられたコインはコロコロ転がって素早く識別装置に入り、商品が購入可能になる。しかし、横型だと滑りながら落ちていき、抵抗が大きいので処理速度は落ちてしまう。 大勢の人が並んで買う切符の販売機の場合、処理速度が命だ。少しでも遅ければ客にストレスを与え、行列ができて業務にも支障をきたす。 そこで、切符の発券機には縦型の投入口が採用されているのである。

 

 では、なぜ飲料用の投入口は横なのか。飲み物を買うときだって早いに越したことはないはずだが?

 実は、縦型には欠点がある。識別装置がスペースを取ってしまい、自販機のサイズが大きくなることだ。 対して、横型を使うとコンパクトに収まる。飲み物やタバコなどの自販機は、設置場所の都合上、なるべくスリムなデザインにしなければならない。その上で、商品を可能な限り多く入れる必要がある。多少処理は遅くとも、場所を取らない横型投入口を使ったほうが有利、ということなのである。

 穴の形状の差は、販売商品や利用者に合わせて、これ以上ないほど考え抜かれているのだ。

 

 また、最近は投入時にコインが入れやすく、誰でも利用しやすいユニバーサルデザインの自販機も登場している。 使いやすさのために日々たゆみない努力を続ける自販機メーカーの方に改めて敬意を表したい。

 そして飲み物の値段、もう少し下げてもらえないだろうか。

 

 

日本だけ、幻の軟式卓球

    

 卓球は世界でも有数の競技人口の多さを誇るスポーツだ。 体を動かすことはどうも苦手という人でも、卓球なら手軽に楽しめる。温泉地などでも卓球は定番で、沢山の人に親しまれている。

初心者同士でもそれなりに楽しめるが、レベルが上るにつれて技術はもちろん体力・筋力など高い身体能力を要求される競技でもあり、上級者のハイペースな試合は見ごたえ十分だ。

 

 ところで、「軟式卓球」という言葉を聞いたことがあるだろうか。恐らく知っているのは卓球に詳しい人か、比較的年配の方に限られるだろう。

 軟式卓球は日本だけで普及した卓球で、全日本軟式選手権も1931年以降ずっと開催されてきた。しかし競技人口の少なさから、2001年に公式競技としては絶滅してしまった。

 現在、日本を含め世界各国で一般にプレイされているのは硬式卓球である。 滅んでしまった軟式卓球とはどんなものだったのだろうか。

 

 現在、硬式のピンポン球は直径40ミリだが、軟式はそれより1〜2ミリ小さい。硬式の7割ほどしかはねず、軽くてゆっくり飛ぶので打ち返しやすい。また、ネットも硬式のそれより2センチ高いのでラリーが続きやすいという特徴もある。

 もともと日本で最初に広まったのは軟式卓球のほうだった。明治の終わりにイギリスから伝わり、当時は今の軟式ボールより更に柔らかいものが使われていた。 その後、日本では軟式のまま卓球は普及していき、大日本卓球協会が設立された大正10年頃は軟式で公式競技が行われていた。

 ところが、日本が欧米との交流を中断している間に、海外では硬いボールが主流になっていった。 1931年、ヨーロッパの一流選手が来日したとき、日本の卓球関係者は硬いボールが使われている事に驚く。日本でもボールを変えるべきかが緊急の課題となった。

 しかし、日本の二つの卓球連盟で意見が割れてしまう。学生連盟は硬式をすぐに採用したが、社会人中心の実業団連盟は卓球離れを恐れて柔らかなボールにこだわった。 こうして、日本には硬軟両方の卓球が存在するという奇妙なことが起きてしまったのだ。

 だがその後も硬式人口はどんどん増え続け、軟式を押していった。そして1988年のソウル五輪で、卓球がオリンピック競技に採用されると、国際ルールでも正式に硬式が公認球とされた。 これにより軟式卓球は世界で唯一日本だけの競技となってしまったのである。

 

 2001年に軟式卓球がその長い歴史に幕を閉じたことは前に書いた。しかし、実はそれに似た卓球が現在逆に競技人口を増やしつつある。

 前述のように、軟式はボールがゆっくりで打ち返しやすい。これはお年寄りにも優しいということだ。この利点から、「新卓球」という軟式にルールが似た卓球が高齢者を中心に人気だ。 長く続けられる生涯スポーツとして注目を集めている。

 お年よりはもちろん、運動神経にあまり自信がないという方もこの「新卓球」試してみてはどうだろう。

 

 

桃太郎のお供が先祖の首相がいた

 

 犬養毅(いぬかいつよし)といえば、「話せばわかる」というセリフで有名だろう。5.15事件で青年将校らに急襲されたとき、彼らに語った言葉である。

犬養毅は昭和4年に首相となり大きな改革を行ったが、彼の暗殺は戦前の日本史に極めて大きな後遺症をもたらすこととなった。

 

 ところで彼は生前、妙な自慢をしていたという。自分の祖先は犬で、しかもなんと桃太郎のお供の犬だった、というのだ。

桃太郎の従者といえば、ご存知のとおり猿、雉、そして犬である。この犬が犬養毅の御先祖様とは、一体どういうことなのだろう?

 

 桃太郎伝説のモデルとして有名なのは、吉備津彦命(きびつひこのみこと)の逸話である。吉備津彦=桃太郎説の真偽についてはここでは触れないが、一般に広く浸透している説である。

 吉備津彦命は古事記の中でも初期の、いわゆる神話時代の人物だ。人物相関関係を見て行くと、ヤマトタケルの祖父にあたる可能性があるという。

 吉備津彦は、天皇から蛮族退治を命ぜられ、軍を率いて吉備地方、現在の岡山県に向かった。そしてその時に伴って行った者の中に、犬飼武、楽々森彦(ササモリヒコ) 、 中山彦という人物がいた。彼らはそれぞれ犬飼部、猿飼部、鳥飼部という役職であった。※

この三人が桃太郎のお供のモデルとなった、というわけである。そして、犬養毅の先祖は、この犬飼部の役職であった人物である、というのだ。

 

 岡山県吉備郡にある吉備津神社は代々犬養家と関わりのある神社だ。その神社の大鳥居のそばには犬養の名を記した石柱が立っている。そこには、「随人後裔(ずいじんこうえい)」の肩書きがある。随人後裔とはすなわちお供のこと。 そう、犬養毅のご先祖がお供をしたのは、他ならぬ「桃太郎」だった、ということだ。

 

 犬養毅は襲われたときにまず、「まあ待て、撃つのはいつでも出来る。あっちに行って話を聞こう」と言い、撃たれたときも「いまの若い者をもう一度呼んで来い、話して聞かしてやる」と言ったという。 最後の最後まで話し合いの信念を貫いた人物だった。 食べ物に釣られた挙句、手荒い手段で物事を解決しようとしたご先祖様とは、正反対だったのである。

 

※吉備津神社の伝説では、中山彦にあたる人物は留玉臣(とめたまおみ)になっているようである。

 

 

イヌやネコを郵便で送れるか?

 

 電子メールの普及で郵便を使う機会も少なくなったが、郵便も郵便なりに頑張っているのである。

手紙がダメなら定形外の配送業で利益を上げようと、「ゆうパック」や、「EXPACK500」といったサービスを提供してきた。「EXPACK500」は、500円で専用封筒を買い、そこに入る30kgまでの重さのものなら全国どこでも送れるというものだ。 なかなか便利なサービスだが、ふと疑問が起こる。一体、郵便ではどんなものを送っていいのだろうか。例えば、EXPACK500に入る大きさなら、生きたイヌやネコを送れてしまうのだろうか?

 

  郵便で送れる荷物については、「郵便規則」という規則で定められている。

その第八条五項を見てみると…

 

  五  生きた動物

      堅固なびん、つぼその他適当な容器に納め、容器には完全にその脱出及び排せつ物の漏出を防ぐ装置をすること。

 

 …送れる。これはもう間違いなく送れる。だが。「堅固なびん」の中で揺られ揺られて、生きて届く動物がどれほどいるのだろうか。しかも、絶対に逃げられず、また排泄物が漏れないようにしなければならない。まあ金魚や昆虫なら注意すれば平気だろう。 しかし、EXPACK500に入ったイヌやネコが生きて届いたら、これはもう奇跡というほかない。

 

  まず、EXPACK500の封筒にネコを押し込めなければならない。封筒はA4のチラシが250枚入る大きさだというから、どうにか入るだろう。 だが、脱出が出来ないように適当な容器に収めなければならない。ゲージを使うと入らなくなってしまうから、丈夫な麻袋がよいだろう。ここにネコを入れて、排泄物が出ないようにしっかりと口を締める。これを封筒に入れて、ポストに投函だ。

出した時間にもよるが、恐らく翌日か翌々日には届くだろう。 しかし、その間ネコはこの苛酷な環境に耐えられるだろうか?

じゃりン子チエに出てくる小鉄ならなんとか耐えられるかもしれないが、そこらの一般キャットはまずムリ。死んでしまうだろう。絶対にやってはいけない。

  EXPACK500の利用条件にも、いきものの送付はご遠慮ください、と書いてある。禁止ではないから送れない事はないが、恐らく発見された時点で拒否されてしまうのではないだろうか。

 

  ちなみに、普通の宅配業者では生き物は送れない場合が多い。もし無事に動物を送りたいという場合は専門のサービスを利用するのが賢明だろう。

  安いからといって、間違ってもEXPACK500で送ってはいけない。

 

 

ポイントカードの盲点裏技

 近頃、大手の電器店ではほとんどがポイントカードなるものを導入している。

購入した値段の10%がポイントとしてもらえ、1ポイント1円の買い物ができる。

一万円の品物を買えば千円、10万円で一万円の商品が買えるのだから、これは決して小さな額ではない。

  ところで、このポイントカードの盲点をついたスゴイ裏技がある。それをこっそりお教えしよう。

 

  Aさんは、電器店で30万円のパソコンを買った。すると10%ポイント還元なので3万円分のポイントがついてくる。Aさんはこの3万ポイントで冷蔵庫を購入した。 ところが、買ってみたパソコンがどうも思ったのと違う。そこで返品することにした。当然30万円は丸々戻ってくることになるが、ポイントはどうなるのか。 実は、カード上で−3万ポイントとなるのである。現金で買ったものを返品した場合、その分のポイントは取り消される。当たり前のことだ。

 では、ここでAさんの手元に残ったものは?パソコン購入費用の30万円、ポイントで買った冷蔵庫、そして、−3万ポイントのカード。―

  そう、お気づきだろうが、このカードはもう使わないなりその店に行かないなりすればなんの効力も持たない。つまり冷蔵庫を丸儲けできてしまったのである。

 

  なお、この裏技、悪意がなければ(故意でなければ)恐らく法律上罪に問われることはないと思われる。いや、故意であったとしても立証はかなり難しいだろう。ざっと考えてみてもこうした事象を記載した法律はない。 そもそも、お金でなくポイントでモノを買えるということ自体が理論上の矛盾を招いている。 店にしてみればとんだ落とし穴である。

 

  だが、こうしたことができるということと、してもよいということは別問題である。例え法律上の規制がなくとも、道徳心と良識を持った皆さんなら賢明な判断ができるだろう。

  ま、その上で 偶 然 こういったことが起きてしまったらそれはそれで仕方がないことであるが。店側が作ったシステムなのだから、こちらには何の落ち度も責任もないのだ。

 

 

古切手や書き損じはがき、回収してどうするの?

 時々、県や自治体あるいは学校などで「使用済み切手回収にご協力ください」という広報がある。また、プリペイドカードや書き損じはがきなどを回収する場合も多い。

  これらは確かにいらないし、ゴミになるだけなのだが、こんなものを回収してどうやって換金しようというのだろうか?買おうという物好きでもいるのだろうか?

  …そのとおり。実は、切手やプリペイドカードは様々な収集団体によって集められ、選別され、最終的にコレクターが買い取るようになっているのだ。

確かに外国切手や記念切手などは欲しがる人も多いだろうし、テレカも限定のものが結構ある。

価値のないものが大半を占めるだろうが、一部のお宝を探すために干草の中の針を探すような作業をしているのである。

  ちなみに、収集された切手のお値段だが、ユニセフの場合は一キロ500円。だが、自治体や団体によっては10キロ一万円のところもあるなど様々だ。

 

  だが、切手はそれでわかるが、書き損じはがきには希少価値など望むべくもない。有名人のはがきでもあれば別だが、そんなものを集めたらプライバシーの侵害だといって誰も協力してくれないだろう。 はがき回収の仕組みはどうなっているのか?

  そもそも、書き損じたはがきということは未投函、つまり配達されていないものということになる。せっかく一枚50円も出して買うのに、これが使われないまま終わっては確かに理不尽だ。

  そこで、郵便局では書き損じたはがきを一枚5円の手数料を引いて、新しい切手やはがきに交換してくれるのである。 それを企業などに買い取ってもらうことで収益となり、寄付に充てられるのだ。

 

  放っておけばゴミにしかならない切手や書き損じはがきだが、回収に協力することで社会に貢献できるならお安い御用ではないか。是非これらは集めておいて、機会を見つけたら提供していきたい。

 

 

ナイキはアシックスの下請け会社だった

  現在人気のスポーツシューズメーカーといえば、やはりナイキが筆頭に上がるだろう。数年前大ブームを引き起こした「エアマックス」シリーズは記憶に新しい。 またバスケット選手やその他のスポーツ選手と多く契約し、非常に広いシェアを誇る。まさに世界的なブランドメーカーといえる。

 

  そんなナイキだが、創設まで歴史をさかのぼってみると意外な事実が判明する。なんと、日本のスポーツメーカー、アシックスの下請け※だったのだ。 アシックスも世界を又にかけて活躍している有名なブランドだが、そのアシックスの下請けがナイキだとは、一体どういうことなのだろうか?さらに時間を戻してみよう。

 

  現在のアシックスの前身は、鬼塚喜八郎が昭和24年に設立した「(株) 鬼塚商会」という会社だった。 それが後に「オニツカ」という名になり、さらに昭和52年 にはオニツカ他2社が合併してアシックスの誕生となる。 

 

  対してナイキの創設者はアメリカ人のフィリップ・ナイト。自身がスポーツマンだった彼は、大学時代からスポーツシューズに対して新たな市場を拓けないかと考えていた。 大学を卒業した彼は1963年、当時オニツカの社長だった鬼塚喜八郎の元を訪れる。「日本のいい靴をアメリカに紹介したいので代理店にしてくれないか」というのである。喜八郎はこれを承諾。ここに、現アシックスと現ナイキの契約が成立したのである。 そしてフィリップは「ブルーリボンスポーツ」という会社を設立、これが今のナイキへとつながっていくのだ。

 

  今ではライバルとも言える2社が、かつては親子のような関係だったというのはなんとも面白いことである。

  ナイキのシューズ自慢の「AIR」そしてアシックスの「α-GEL」。 これらを見ても、もはや二つのシューズの間には決定的といえる差はないかもしれない。お好みとお値段にしたがって選んでいただきたい。

 

  −まぁ、私のシューズはリーボックなのだが。

 

※「下請け」とは厳密には注文を請け負って生産することをさす。ナイキは輸入代理店だったので、下請けという呼び方は実はふさわしくないが、広い意味で解釈するということでご了承いただきたい。

 

 

犬や猫をいじめても罰せられない?

 大分前のドラえもんで、しずかちゃんちの隣のキョーボーなる人物が、ベソという犬をいじめている、という話があった。 キョーボーはベソにはろくにエサも与えず、嫌な事があるとバットで殴るのだが、それはあまりにかわいそうということでのび太が「ドロン葉」なる道具を使って救ってやったのだ。

 

  のび太はそれでいいとしても、我々の周りにそんなことをする輩がいた時にはどうすればいいのだろうか?いじめられているのを見るのは忍びない、かといってどうすることもできない、まさかいじめちゃいけないなんて法律があるわけない…と思いきや、あるのだ。これが。 動物をいじめることを禁止した法律。「動物の保護及び管理に関する法律」(昭和四九年四月1日施行、五八年 、平成十二年改正)がそれだ。

 

  単刀直入に言おう、「動物の保護及び管理に関する法律」第十三条@!

「保護動物を虐待し、又は遺棄したものは三万円以下の罰金又は科料に処する。」

  保護動物って天然記念物か何かじゃないの?と思わないように。続く部分には保護動物の定義について、「牛、馬、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、にわとり、いえばと及びあひる」と述べており、さらに「人が占有している動物で哺乳類又は鳥類に属するもの」と規定しているのだ。

  つまり、犬や猫はもちろんインコやハムスターまでいじめたり「遺棄」、つまり捨てたりしたら立派な「犯罪」なのである。

 

  それだけではない。第八条では、道路や公共の場において病気になったり怪我をした動物やその死体を発見をしたときは所有者に、所有者が分からない場合は都道府県知事に通報するよう努めなければならない、とも記載されている。 ただし、この場合は「努めなければならない」のであって「しなければならない」のではないから、厳密に言えば通報する義務はない。だが、車を運転する人は、もし犬や猫をはねてしまったら一応届け出ておくのがスジだろう。 都道府県知事は通報があった場合にはその動物を収容する義務があるのだ。

 

  この「動物の保護及び管理に関する法律」、動物を殺す時は安楽死させなければならないということなんかも書いてあってなかなか面白い。動物愛護週間もこの法律によるものである。飼い主の心得なんかも記されているので、ペットをお持ちの方、またそうでない方も一度目を通しておくとよいだろう。

(関連:第一回雑学検定 1級 2-4)

 

 

たった2日の1ヵ月

  「暦の上では春なのに、まだまだ寒いねえ」とか「こんなに暑いのにもう秋なんだねえ」など、暦と季節のなんともいえない違和感を誰しも感じたことがあるだろう。それが季節を先取りするという日本の風習にマッチするといえばそうなのだが、やはりなんだか不自然である。

 

 このズレの原因を探ると、明治5年12月3日 、太陰暦が廃止され太陽暦に切り替えられた時点に遡ることができる。この際、明治政府はあろうことか「明治五年十二月三日をもって六年一月一日となす」という強引な政策を実施してしまった。つまり、まだ12月も初めなのに突然正月が来てしまったわけである。そして、これにより明治5年12月は2日しかないことになる。当然庶民は混乱してしまい、その名残が現在まで波紋を投げかけているのだ。

 

  それにしても、なぜ政府は1月を待たずに突然こんな改暦を行ったのか。

それは、太陰暦だと明治6年は閏月を入れる年で、そうすると政府は13回給料を払わなければならないからだといわれている…。しかも、12月は2日しかないのだから給料は払う必要がない、ということで実に2ヵ月分も給料をハネてしまったのである。なんともセコイ政策である。

  だが庶民にとっては「盆と正月が一遍に来た」どころではなく、盆を飛ばして正月が来たのだから、まさに青天の霹靂であった。 またこのお陰で用意されていたカレンダーはことごとく刷り直しをしなければならなくなり、業者は大変な損害を被った。

 

  そんな歴史を経て今の暦があるわけだが、時には日付を旧暦に戻して、古き時代に思いを馳せてみるのも悪くない。

 

 

幻のスネオの弟

 私はなるべく欠かさず毎週のドラえもんを見ることにしている。邦画洋画を問わず最近の映画で泣けるのは大長編ドラえもん位のものである。

2003年春公開の「のび太とふしぎ風使い」も見に行ったがあれは泣けた。 感動を禁じえなかった。 劇場でもらったドラえもんがうちわを持った人形もパソコンの上に飾ってある。

 

  さて、ドラえもんに登場する主要キャラクターの一人がスネ夫である。本名、骨川スネ夫、2月生まれ、背が低いのが悩みの御曹司の甘えんぼ・・・なのだが、実はスネ夫には弟がいることをご存知だろうか?ご存知の方は相当のドラえもんマニアか雑学家であると見て間違いない。

  スネ夫の弟はスネツグといい、ニューヨークのおじさんの家に養子として住んでいる。スネ夫からの見栄はりまくりの手紙で、兄が立派な人間だと信じ込んでいるかわいそうな少年である。

  もともとスネツグはドラえもん連載初期の頃に脇役としてしばしば登場していた。だが、回が進むにつれ藤子・F・不二雄氏はそのことをすっかり忘れ、スネ夫は一人っ子という設定に変更されてしまったのだ。

  その後スネ夫には弟がいるという指摘を受けて再び登場することになり、その際上記の設定が加えられた。これはアニメでは1985年にお正月スペシャルとして放映されたので、覚えておられる方もいるかもしれない。

 

  今度スネ夫が画面に登場したときは、「この裏には暗い影を背負った少年がいるんだな」と思いながら見ていただきたい。…いや、別に思わなくてもいいのだが。

 

 

法廷で証言したオウムがいる!

 ご家庭でオウムやインコを飼ったことがある、または今も飼っているという方は少なくないだろう。

オウムは見た目もきれいだし、値段も手ごろ、よくなついて寿命が長いという素晴らしいペットとなる。更に大きな魅力として、人の言葉をしゃべる。

  マンガではよく普通に人と会話するオウムや九官鳥が出てくるが、あんなものは所詮マンガの世界でしかない−と思ったらそうでもなさそうだ。 なんと、法廷で証言したオウムがいるというのである。

 

  1993年、インド南部に位置する、ケララ州の地方裁判所で一つの裁判が起きた。隣近所同士がオウムの所有権をめぐって争ったのである。恐らく、両方の家でオウムを飼っていたが、ニ羽とも逃げ出してしまい、一羽だけが見つかったということなのだろう。

  いつまで経ってもらちが明かないことに業を煮やした判事は、オウムを「証人喚問」し、法廷に出廷させるようにと命じた。 するとそのオウムは、飼われていた家の子供達の名前を早口に告げたのである。 これはもはや動かぬ証拠。決定的な証言となり、判事はこの家族に軍配を上げたのだ。

 

  賢いオウムのお陰でこの事件はめでたく解決したわけだが、オウムは日常生活を映し出す鏡となることがある。家族で喧嘩ばかりしていると悪態をつくオウムに育ってしまうかも…

 

 

北海道は冬の方がアイスクリームが良く売れる!?

 

 冬の間は見向きもしなかったアイスクリームだが、春の訪れとともに売り場に足が向かうものだ。本州の人間でさえ冬はアイスを食べないのだから、北海道は需要なんかないんじゃないかと思えてくる。 ところ がそんなことはまったくないようで、北海道ではむしろ冬の方がアイスがよく売れるとさえいわれるのである。

  なぜなら冬はなかなか外に出ることができず、暖房の聞いた室内で大半の時間を過ごすことになる。暖かい室内で冷たいものが食べたくなるのも当然といえば当然というわけで、道産子には冬はアイス!なのである。

 

  ちなみにこの件で相互リンクしている「たろうの雑学カフェ」のたろうさんからメールを頂いた。たろうさんは北海道在住なので事情にお詳しい。

  いわく、「繁盛しているお店なんかはよく"○○町の××牧場の牛乳使用"をうたい文句にしているところが多いようです。うちの近所(札幌市郊外)にも酪農家が多く、やはり地元の牛乳を使ったアイス(特にソフトクリーム)は大人気ですよ。」とのこ と。

 たろうさんがいうには、冬によく売れるというよりも、「冬でも変わらず売れる」ということだそうだ。近所の人気のラーメン屋と同じような感覚なのだとか。

  私も北海道に行く機会があったら是非アイスを買ってみよう。

 

 

シベリアで冷蔵庫が要らないと思ったら大間違い

 家電の三種の神器といえば洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ(掃除機の場合もある)である。

これらの需要はほとんどどこの国でも共通しているものだが、寒い地方、例えばシベリアなどでは冷蔵庫など要らないに違いない―と思ったらこれが大間違い。 実はシベリアでも冷蔵庫は必需品なのだ。

  言うまでもないことだがシベリアは半端じゃなく寒い。氷点下50度なんて日もざらにある。そんな冷気の中に食品を置いといたら腐らないのはいいが凍ってしまう。 そのため、冷蔵庫に入れて凍らないよう温めておくのである。

 

  まさに逆の発想。我々にとっては冷やすものでしかない冷蔵庫も冷蔵庫以上に寒い地方の方にとっては温める道具になってしまう。

  しかし、この頃は保温機能もついた「温冷蔵庫」も登場しているから、少しずつ事情も変わっているかもしれない。

 

 

世界一酸性度の高い池

 酸性が高いとはつまり酸っぱいということ。世界一酸っぱい池は実は日本にある。

群馬県は草津、白根山頂上付近の「湯釜」がそこだ。

  湯釜は標高2160mの白根山の火口にある、カルデラ湖である。(写真) 直径300m、水深は25ないし30mで、結構な大きさだ。徒歩で山に登り、展望台から見学することはできるが、柵がしてあるためあまり近づくことは出来ない。

 

  酸性度はpHで表され、pH7を中性として数字が大きくなるほどアルカリ性が強く、小さくなるほど酸性が強くなる。 湯釜のpHはなんと0.8。驚くべき酸度である。

  ちなみに1950年までは宮城県鳴子にある潟沼(せきしょう)だった。 そこのpHは1.4。湯釜は実に2倍近く酸性が強いのだ。

 

  もっとも、酸性が強いからといって温泉になるわけでもなく、あまり役にたたない世界一ではある。

 

 

下痢と便秘の薬は同じ!?

 白血病は白血球数が増加する病気である。対してエイズは白血球が少なくなるという症状がある。ということはこの二つに同時にかかれば相殺しあって二つとも治る…なんていうジョークがあるが、便秘と下痢に同じ薬が使われているといったらこれと同じようなものではないか。 だが、現実に便秘でも下痢でも同じ薬を売ることが多いのである。

 

 そのからくりを説明しよう。 食物を消化する腸が正常に機能していれば下痢にも便秘にもならないのは当たり前である。 しかし体調が崩れ、腸の蠕動(ぜんどう)運動が早くなると水分の吸収が不十分になり、便に水気が多くなって下痢になる。反対に蠕動が遅くなると吸収されすぎて便秘になる。

 つまり下痢も便秘も腸の調子が狂うことが原因という面では同じようなものなのだ。そこで腸の調子を整えてやれば便秘下痢どちらにせよ快方に向かうというわけである。

 これがいわゆる「整腸剤」というもので下痢にも便秘にもきく重宝な薬である。

 

 

アンデスメロンはアンデス山脈で採れない!

 マスクメロンといえばまずアンデスメロンを思い浮かべる。典型的な形のメロンで、甘味が強く熟したものはとろけるようなおいしさだ。

 

  だが、これは実はあのアンデス山脈とは全く何の関係もない。 大体アンデス山脈は標高6000メートル以上もある絶境なのだ。そんなところでメロンが採れるはずもない。 

  ではこのネーミングの由来は何かというと、「安心です」からきているのだ。いつ買って食べてもおいしくて安心だから、だそうだ。

 アンシンデスメロン略してアンデスメロン―なかなかウイットの利いたネーミングではあるが、なぜストレートに「アンシンメロン」にしなかったのだろう…

 

 

生前に売れたゴッホの絵は何枚?

 ヴィンセント・ヴァン・ゴッホといえば「タンギー爺さん」や「ひまわり」などで知られた世界的な画家だ。

  ゴッホは日本の浮世絵の影響を強く受けて自らの作品に浮世絵の画法を取り入れている。「タンギー爺さん」の背景には浮世絵が何枚も飾られているし、広重の絵を模写した「雨の日本橋」も有名だ。

 

  そんなゴッホだが、生前は天才芸術家の例にもれず貧乏だった。 全く認められない名無しの絵描きだったのだ。 生きている間に売れた彼の絵は、なんとたったの一枚。自殺する一年程前に描いた「赤いぶどう畑」という作品である。 

 

  あのゴッホでさえこんな状態だったのだから、若い芸術家の卵たちもそう悲観することはない。…といっても死んだ後に認められてもあまり嬉しくないかもしれないが。

 

 

クリスマスって何の略?本当にキリストの誕生日?

 みんながうきうきするこの日だが、彼女あるいは彼氏のいない人にとっては全く存在意義を見出せないらしい。

ケーキを持って歩くカップルを横目で見ながら「クリスチャンでもないくせに・・・」などと呟いてみたりする。

 

  それはさておき、クリスマスは「キリストミサ」がなまったもの。「キリストミサ」と何回か言ってみるとなるほどクリスマスに変わってくる。

  この日はご存知イエス・キリストの誕生日だと一般には言われているが、実は間違い。もともとローマなどで行なわれていた異教の神々の祭りでキリストとは縁もゆかりもない。ちなみに、12月25日はペルシャの光の神ミトラの誕生日とみなされていた。

  ではキリストの本当の誕生日はいつなのかというと、これは分からない。聖書には記載されていないからだ。ただ、キリストが生まれたときに羊が外にいたことなどから、12月のような寒い時期ではなく秋口ではないかと考えられている。

 

  また面白いことに聖書では誕生日は全く重視されていない。「死んだ日は生まれた日に勝る」という言葉もあるほどで、キリストは自分の死んだ日を祝うようにと弟子たちに命じた。この日がいわゆる13日の金曜日、当時の言い方でニサンの14日である。現在カトリック教会やプロテスタントはこの儀式を行なっていないが、エホバの証人というグループだけはこれを忠実に守っている。彼らはクリスマスも祝わないし誕生パーティーを開くこともせず、あくまで聖書に従っている。 ちょくちょく戸口を訪問するので、詳しく話を聞いてみることをお薦めする。

 

 

「ツバメが低く飛ぶと雨」ってホント?

 天気に関することわざはたくさんある。題名の他にも「蟻が引越しをすると大雨の兆し」とか「月に傘がかかると翌日は雨」「たんぽぽが閉じていると雨」など昔の人の知恵がぎっしり詰まっているものだ。 

  もちろんこれらの多くは科学的にも裏付けが取れるものが多い。

 

  雨が降る前というのは気圧が下がり、気圧が下がると空気は湿り気を帯びる。 そこでツバメのエサはなんだろうか?そう、小さな虫である。湿気が多く空気が重い状態だと虫は高く飛べず、地面の辺りを飛び回ることになる。それを狙って、ツバメも低く飛ぶわけである。

 

  お父さんならこういうことを知っていると子供に一目置かれる事がある。

タンポポが閉じているのを見たら降水確率が高い、こうしたちょっとしたことを覚えといて損はない。

 

 

蒸気機関を発明したのはワットではない!

 

 今では蒸気機関はほとんど見られなくなってしまったが、19世紀ごろは動力といえばこれだった。

 蒸気機関の発明者といえばかなりの人が「ワット」と答えるはず。ところが実はジェームズ・ワットは蒸気機関を発明したわけではない。

 

 もともと発明したのはトマス・ニューコメンなる人物。彼の発明した蒸気機関は石炭の坑道で水を汲み出すのに使われていた。だがあいにく排水用ポンプとしては馬力が弱すぎたのだ。 そんなとき、彼の蒸気機関を修理していたワットはこれを改良、現在の元となる機関を作り上げたというわけ。

実用に耐えられなかったニューコメンの蒸気機関は忘れ去られ、蒸気機関の発明者はワットだと誤って覚えられるようになったのだ。

 

 ワットにすっかりおかぶをとられてしまったニューコメン。 悔しがっているに違いない。せめて名前ぐらいは覚えといてあげたいものだ。

 

 

電球を発明したのはエジソンではない!

 電球の発明者といえばだれもが発明王・エジソンの名を挙げるだろう。 彼の3大発明は蓄音機、映写機、それに電球の発明である。だがこのうち電球は厳密に言えば彼が創造したわけではない。 

 

 彼が作ったのはいわゆる白熱電球だが、電球の歴史は非常に古く、1802年に白熱現象が発見され、1850年代にはドイツのハインリッヒ・ゴーベルによって竹の炭をフィラメントに使った炭素電球が作られている。

 エジソンが日本の竹をフィラメントに使った話は有名だが、竹を使ったのは彼が最初ではなかったのだ。

 

とはいえ彼は電球内部の空気を抜き出して真空にすることで飛躍的に発光時間を延ばした。 電球は彼の発明ではないが、その史上に残る功績はやはり大きい。

 ちなみに現在の電球は真空ではなくアルゴンやハロゲンが封入されるようになっている。

 

 

電話の発明悲喜劇

 携帯電話全盛のご時世だが、電話機を発明したのはご存知グラハム・ベル。 ベルは電話で特許をとって富と名声を残したわけだが、この歴史の裏には面白いエピソードが隠されている。

 

 実は、ベルと同じ日に電話の特許を申請した人物がいたのだ。 彼の名はエリシャ・グレー。

しかし、ベルの方がわずかに申請が早かった。その差たったの2時間である。わずか2時間のせいでグレーは大儲けしそこなったのである。

もちろんグレーは裁判で争うことになるのだが、何年経とうと2時間の差が縮まることはない。 ベルがグレーの発明を盗んだとか参考にしたという事実もなく、歴史のいたずらとしか言いようがないのである。

 

 もしこの日ベルが風邪でもひいて申請が遅れていたら、歴史に名が残るのはグレーのほうだったに違いない。

皆さんも特許を申請するときはお早めに…

 

 

レオナルド・ダ・ヴインチをダ・ヴィンチというのは乱暴!

 人類史上「天才」は数多く登場してきたが、その中でもレオナルド・ダ・ヴィンチは天才中の天才といっていいかもしれない。 

 

 芸術家、発明家として傑出していた彼、そんな彼を呼ぶときに「ダ・ヴィンチ」という略し方はあまりふさわしくない。 というのは「ダ・ヴィンチ」というのは「ヴィンチ村の」という意味の付属語だからだ。 「清水の次郎長」とか「森の石松」などその人の出身地を文頭につけて呼ぶことがあるが、これもそれと同じ事なのだ。

「ダ・ヴィンチ」だけでは「ヴィンチの」だけで終わってしまい実際は意味がわからない語になってしまう。

そんなわけで、略すときは「レオナルド」あるいは親しみをこめて「レオ」これが通の呼び方である。

 

 

次世代移動手段、エアロトレイン

 次世代の公共交通手段としてはリニアモーターカーが期待されている。時速500qを実現し、東京―大阪間を1時間で結ぶというこれまでの常識を覆す乗り物だ。 

 

  だが、リニアと同じく浮上走行の方式をとりながら全く違う方面からアプローチしているダークホースが存在する。「エアロトレイン」がそれだ。 エアロトレインは東北大学流体科学研究所で研究・実験されている未来型輸送機で、新幹線に短い翼をつけたような非常に魅力的なフォルムをしている。

 

  翼があるからもちろん浮上するのだが、これには「地面効果」というものを利用する。

飛行機などの翼が地上近くを通過する際に地面と翼の間の空気が圧縮され、通常よりも高い揚力が発生する。これが地面効果である。 平らな石を水面に投げて遊ぶ、水切りを思い出してもらいたい。実際の原理は違うかもしれないが、石が水面からはねて空中にあるとき、あの状態をイメージしていただければ分かりやすいと思う。 身近な所ではパソコンのハードディスクの磁気ヘッドも地面効果を利用して記録面からわずかに浮き上がって動作している。

 

  エアロトレインの利点は安全で建設コストが安く、環境に非常にやさしいことだ。リニアモーターカーは超伝導を利用するため、ものすごい電気を食うし、磁気の生体への影響も懸念されている。 エアロトレインの電力は太陽光や風力でまかなわれ、充分にエネルギーが得られる時に水の電気分解で水素を作って貯めておく。こうすることで自然エネルギーを無駄なく利用でき、環境への配慮も万全というわけだ。

  まだ実験段階だが、リニアにとってかわる次世代移動手段として大いに期待したい。

参考:燃料なしで疾走するエアロトレイン

 

 

銃刀法ってどんなもの?

 滅多にお世話にならないが名前だけはけっこう知られている法律に銃刀法がある。

学校でカッターや小刀なんかを持っている友達にふざけて「銃刀法違反だ!」などと言ったことがある方もおられるだろう。(私だけか?)

 

  銃刀法は知ってのとおり銃や刀剣類の所持を制限する法律で、「銃砲刀剣類所持等取締法」が正式名称。シャレでいうときにもこの長い名前を並べ立ててやるとカッコいい。

 

  さて、銃はあまり縁がないので置いておくとして、気になるのはやはりナイフなどの刀剣類だ。 アウトドアショップなんかに行けば殺傷能力バツグンのサバイバルナイフが輝いている。あんなのをもってうろうろしてたら罪になるのだろうか?

 

  銃刀法における刀剣には槍やなた、あいくちが含まれるが、これらの長さは2条の2項で「刃渡り15cm以上」と決められている。 あいくちには長さの規定はないが、ほとんどのものは刃渡り15cm以上だろう。 またこの他に「刃が自動的に45度以上開く飛び出しナイフ 」もあるが最近は見かけない。

これらは「特別な事情」がない限り所持を禁止されているものだ。「特別な事情」で最初に挙げられているのが「法令に基づき職務のため所持する場合」仕事で持つのならいいというわけだから、料理人が長い包丁を持っていてもいいし 、きこりや猟師がなたをもつのもいい、ということになる。

 

 だが、これとは別に第22条に「刃体の長さが六センチメートルをこえる刃物の携帯の禁止」というものがある。 正当な理由の場合を除き刃渡り6cm以上の刃物を携帯してはいけないというものだが、2条は所持に対しこちらは携帯になっていることに注目。  逆に言えば、6cm以下の刃物を持っていたとしても銃刀法で検挙されることは考えにくい。 また、続きには長さ8cm以下のはさみ又は折りたたみナイフ等はこの限りではない、とある。

 しかし、この法律だけをみて小型の刃物の携帯は処罰されないと考えるのは早計かもしれない。 軽犯罪法には、「他人の生命を害し、又は身体に重大な危害を加えるのに使用されるような」刃物を隠して携帯していた者に関する罰則がある。(第一条第二項)6cm以下の刃物であっても、この条文を理由に検挙される可能性があり、またそうした例も事実ある。

 

 アウトドアショップ等で売っている七得ナイフなんかは色々便利なのでよく持ち歩く人もいるだろうが、繁華街や人が多いところでは携帯を控えたほうが懸命かもしれない。

 

 

未成年者が結婚するとお酒が飲めるのか?

 未成年者が飲酒してはいけないことはだれでも知っている。だが、その根拠はなんだろうか?そう、未成年者飲酒禁止法である。

では成年とは何歳のことだろうか。これはもちろん20歳だ。民法第3条に「満二十年ヲ以テ成年トス」と明記されている。

  ところが、これには例外が存在するのだ。民法第753条がそれ。

曰く、「未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす」つまり、男性の場合十八歳で、女性の場合一六歳で成年になりうるのである!

 ということは高三で結婚すれば未成年者飲酒禁止法は適用されず堂々と酒が飲める事に…!

 

  ならないのである、これが。実は、未成年者飲酒禁止法第1条には「満二十年ニ至ラサルモノハ酒類ヲ飲用スルコトヲ得ズ」と記されているのだ。

だったら「未成年」なんかではなく「二十歳未満飲酒禁止法」にでもすればよさそうなもであるが… 

  では、未成年者が合法的にお酒を飲む方法はないのだろうか。実はないわけではない。  次にそれを取りあげよう。

 

 

未成年者がお酒を飲んでもいい裏技

 未成年者が合法的にお酒を飲む方法、それは、民法第92条「任意規定と異なる慣習」を利用することだ。これは長いので要約すると次のようなもの。

 

  「公の秩序に関係しない規定に異なる慣習があった場合、その慣習にしたがう事ができる」

 

  この法文が適用できる状況、それはズバリお正月だ。お正月には「お神酒」などといって子供でも酒を飲む風習がある。これは民法92条によって保護されている慣習というわけ。

つまり、お正月には未成年者でもお酒を飲んでもいい場合があるのだ。

  ただし、親が酒を勧めるのはどうかと思う。未成年者飲酒禁止法第1条第2項には親が未成年者の飲酒を知ったときはこれを制止すべし、とある。

 

  それにしても高校生のうちにお酒を飲む方法はないかと思案していたら、あったあった。

20歳になるまで留年すればいいのだ。これなら高校生でバッチリ煙草も吸えるしお酒も飲める!?

 

 
     
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